解体通信
新解体 第031号(2019.10)
総務情報委員会
今まで解体工事をする上で重要なのは、関係法令の遵守から始まり、法令の改正、施工管
理、新工法の情報、そして安全作業がその元になるのであることを伝えてまいりました。
さらに安全を担保するのが心と身体の健康であり、さらにその為に、心配事を軽減すること
の必要性を考えて行きましょう。今回は、認知症についてお話致します。
~認知症になっても安心できる職場への道~
1.認知症にまつわるこれらの事実
①認知症は、正常な老化ではない
②世界中に現在5,000万人が患っている
③3秒に一人の割合で認知症患者が新しく生まれている
④経済的影響が莫大である
⑤介護家族は、非常に高いストレス状態にある
⑥早期診断は、本人やその家族の生活の質を改善する
⑦認知症の人やその家族は、しばしば社会に差別されている
⑧認知症に対する知識と理解を得ることが誰にでも必要である
⑨認知症は最優先の公衆衛生の課題である
⑩認知症になってもできることが沢山ある、できることをすることで元気になる
2.我々へのメッセージ
①認知症のことを正しく知り、認知症の人と家族を理解して下さい
②認知症の人の支援とその家族支援は車の両輪であることを踏まえ、各々の悩みを知って下さい
③認知症と診断されてからも、個人の尊厳が守られるよう、切れ目無く幅広い支援をして下さい
④認知症のことを気軽に相談できる場所をもっと増やしましょう
⑤認知症に関わる支援の輪を拡げ、一緒に認知症にやさしい社会を作りましょう
⑥認知機能が低下しても暮らしやすい生活環境の整備など、今後の技術革新に関心を持ちましょう