解体通信
新解体 第028号(2019.07)
総務情報委員会
昨今、睡眠障害による、運転業務の重大事故が多発しています。長時間労働、運動不足が原因で生活習慣病が発症しやすい状況にあり、それが睡眠問題とも大いに関係があるようです。
今回は、けっして少なくない、「睡眠時無呼吸症候群」について述べたいと思います。
1.運転手が居眠り運転をしてしまう原因
①睡眠不足や疲労の蓄積
②睡眠時無呼吸症候群(以下、SAS)
③運行管理者等の健康管理に関する知識、指導不足
2.SASの特徴的な症状とは
①大きないびきをかく
②睡眠中、苦しそう、息が止まっていると指摘される
③息が苦しくて目が覚める
④朝起きたときに頭痛、頭が重い、寝不足感を感じる
⑤昼間に強い眠気を感じる
・・上記のようなものがSASの症状であるが、睡眠中に舌が喉の奥に沈下することにより、気道がふさがれ、頻繁に呼吸が止まったりする状態が繰り返される為、快眠できない状態を言う・・
・・睡眠中の呼吸停止による、酸素濃度の低下による高血圧、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞等の起因にもなり、放置すると運転中の重大事故のみならず、健康起因事故の主原因になる・・
3.SASの予防
①生活習慣と大きく関連のある疾病であり、運動不足による肥満は、舌や喉の周りにも脂肪がつき、気道が狭くなるので日頃から適度な運動をし、汗をかく
②アルコールの摂取は気道の筋肉を緩め、睡眠時に呼吸障害を引き起こすので、適度な量とする
③喫煙は血中酸素を低下させ、咽喉頭の炎症を招くので減量するか、禁煙する
4.自分でチェック、互いにチェック
①快眠、快便、快食、快運動等を常に心掛け、100%の体調で出勤する気概を持つ
②就業前夜の呑み過ぎ、睡眠不足は必ず翌朝に残るので社員で「相互チェック」する